こんな下書きが1年近く眠っていたので,推敲もせずに投稿する。
以下,永い眠りから目覚めた下書き。
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大劇場公演に続いて,宝塚歌劇団花組 『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~ の東京公演も観劇した。大劇場公演で「旅を終わらせたくなかった」ので…。

【今年6〜7月の宝塚大劇場公演版からの変更点】
・オルロックが倒されたと知った後の暗黒神官シャフトの台詞が追加された。
「オルロック卿が修道院に潜伏していた目的は,ベルモンドの娘マリアをヴァンパイア化すること(要約)」とオルロックの役割を説明する台詞が増えていた。オルロックはアルカードに倒されたが,彼は役割を果たしたので勝ち誇ったように笑って死ぬのだ。
ヴァンパイアのボスらにはそれぞれ担当のような制度があって,1ベルモンドにつき1人(1頭?)のボスが付き,操って味方に引き入れようとしていたのだろうか。リヒターの担当がシャフトでマリアの担当がオルロックというように。
オルロックはマリアが修道院に居候していると知って,本物の神父を殺すか監禁するかして,神父になりすましたのだと想像している。偽神父は修道女やマリアからも信用されているようだったので,いきなり新たな神父が来たという設定よりも本物そっくりの姿になりすましている方がしっくりとくる。
オルロック戦の後,偽神父(オルロック)が行方不明になり,修道女たちが彼を探したところ,修道院の地下に監禁されていた本物の神父が発見された…とか。神父からオルロックというヴァンパイアに閉じ込められていたのだと聞かされた修道女たちは,冷たく追い払ってしまったアルカードへの罪の意識を…持っていてほしい。
・マリアの前髪が変わっていた
マリアの前髪は大劇場版では細い束が額にかかり,綺麗ながらもワイルドな雰囲気があったが,東京公演では細い束を垂らさず,全ての前髪を立ち上げてから横に流すような,よく見る娘役の髪型だった。大劇場版の前髪の方が好みだった。
・マグヌスの「俺も行こう」という台詞が追加された。
サキュバスがアルカード退治を命じられたときの「俺も行こう」という台詞は大劇場版ではリヒターだけが言っていたが,東京版ではマグヌスもリヒターとほぼ同時に言うようになった。ただ,リヒターの声にかき消され,マグヌスは留守番となる流れは変わらない。
・アルカードが床に投げ捨てた剣に効果音が入った
大劇場版では,投げ捨てられた剣が床に叩きつけらときに自然と出る「ペチン」という音がいかにも小道具という感じがして残念だったので,この変更は良かった。大きすぎるくらいの「ガシャン」という金属音が入っていた。
しかしそうなると,剣を投げ捨てる前の,ドラキュラがアルカードの剣を払い落とす場面の音が「ペチン」のまま変わっていないことへの違和感が際立つ。こちらも,「ガシャン」という効果音を入れたら良いのに。
【東京公演を見て新たに気づいたこと】
・4分割されたLEDパネルが状況を分かりづらくしている。
大劇場版を初めて見たときに,空飛ぶマリアが落下した原因はアルカードが落としたからだと勘違いしていた。本当はマリアが掴まっていたのは聖獣の朱雀で,オルロックに噛まれた傷が痛んで朱雀から手を離してしまったからなのだが,4分割したパネルのせいで,そのように見えなくなっている。勿論,最初の映像でマリアが朱雀に掴まって飛んでいる映像は流れるが,次の映像で中央のパネル2枚にアルカードとマリアが別々に映り,マリアの手元の朱雀が映っていないため,最初の一瞬の映像を見逃した観客が,この映っていない箇所を脳内で無理に繋ぎ合わせようとすると,マリアがアルカードに掴まっているように見える。だから,アルカードがマリアを落としたと誤解するのだ。
この飛行シーンは小窓のような分割パネルではなく,より大きな画面で全貌が見えるようにした方がよかった。それに,この場面以外の戦闘シーンも大画面の方が迫力が出たと思う。なぜ小窓にしたのだろうか。
それと,このパネルはもう少し位置を下げないと,2階席の客には見えない。2階席後方のA席,B席では一部視界が遮られるのはチケットの値段相応で仕方がないとは思うが,1階S席と同額の2階S席2列目センターブロックからもパネルの上端が見切れているのは問題だろう。2階2列目からパネルが見えにくい場面を具体的に挙げると,サキュバス戦の向かって右側のパネル上端とシャフト戦の中央2枚のパネル上端。この2場面は他の場面より中央のパネルの位置がやや高い。
それでも,客席降り演出により,2階席からは話の結末が分からなかった『エンジェリックライ』よりはましである。「2階席の客は客でない」と言わんばかりの酷い演出だった。
2階席前方センターブロックは舞台との距離が近く感じ,オペラグラス無しに演者の表情が分かり,さらに,前の座席との段差もしっかりあって見やすく本来は好きな席だ。しかし,このような見切れ問題が発生するなら,今後は後方であっても1階席を狙った方が良いのかもしれない。
・そしてこのLEDパネルの存在感が強すぎる。
LEDパネルがメインキャストかと思うくらい多用される。特に戦闘シーンでは,オルロック戦とドラキュラ戦以外ではこのパネルが出てきて,アルカードは主にLEDパネルに映し出された映像と戦っているのだ。勿論,アルカードはボス役の演者とも少しは戦っているが…。反対に,アルカードと剣を交えて対等にかつ本格的に戦っているのはドラキュラだけではなかろうか。
・村人との場面とその他の場面では,マリアの靴が違う。
村人と話しているときに履いている靴は黒い編み上げパンプス?で,その他の場面で履いているのが原画と同じ茶色のローファーのような靴。村人と踊って外套がふわっと広がったときに足元が見えた。
・マグヌスが先にやられても,サキュバスは「マグヌスの仇!」とは言わないだろう。
悪役といえば,プロローグで悪役5人(ドラキュラ伯爵,デス,暗黒神官シャフト,サキュバス,マグヌス)が横並びで大階段から降りてくる場面が最もわくわくする。降りてくるとお立ち台の上に5人並んで立つ。

東京劇場は周辺に他の劇場もあって観劇をハシゴするには便利な立地だが,ビル型の劇場内の構造があまり好きでない。ロビーや客席までの動線に空間的余裕のある宝塚市の大劇場の方が建物としては好みだ。
↓ミュージカル・ロマン『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~本公演の感想文
宝塚花組『悪魔城ドラキュラ』 ~月下の覚醒~ 2025年6月 初観劇後の雑な感想 - 手帖の切れ端
宝塚花組『悪魔城ドラキュラ』 ~月下の覚醒~ 2025年6月 場面別の感想Ⅰ(序~第7場) - 手帖の切れ端
宝塚花組『悪魔城ドラキュラ』 ~月下の覚醒~ 2025年6月 場面別の感想Ⅱ(第8場~第11場) - 手帖の切れ端
↓新人公演の感想文
宝塚花組新人公演「悪魔城ドラキュラ」2025年7月 - 手帖の切れ端
ミュージカル・ロマン
『悪魔城ドラキュラ』
~月下の覚醒~
原作/株式会社コナミデジタルエンタテインメント 「悪魔城ドラキュラ」シリーズ
脚本・演出/鈴木 圭
【主な配役】 ()は新人公演の配役
アルカード(アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ): 永久輝 せあ (夏希 真斗)
マリア・ラーネッド:星空 美咲 (彩葉 ゆめ)
ジゼル・ブランシェ :五峰 亜季 (湖春 ひめ花)
ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ:輝月 ゆうま (鏡 星珠)
マザー・フルーラ :美風 舞良 (湖華 詩)
デス:紫門 ゆりや (纏 涼)
マクシミリアン・ロベスピエール:羽立 光来 (滝 みらい)
使い魔:紅羽 真希 (光稀 れん)
コウモリA/渡守 :紅羽 真希
神官シャフト(公演プログラムでは「暗黒神官シャフト」):峰果 とわ (美空 真瑠)
修道女/聖獣(玄武):凛乃 しづか
パンナ・ベルジェ:高峰 潤 (慧那 まや)
魔物女:糸月 雪羽
リヒター・ベルモンド:聖乃 あすか (宇咲 瞬)
神父/オルロック:一之瀬 航季 (月翔 きら)
魔物男/ナレーター:和 礼彩
魔物女:咲乃 深音
魔物男:愛乃 一真
魔物男:龍季 澪
コウモリA:翼 杏寿
サキュバス:侑輝 大弥 (遼 美来)
魔物男:太凰 旬
修道女/聖獣(朱雀):鈴美梛 なつ紀
リナ・ブランシェ:三空 凜花 (花海 凛)
コウモリ:南音 あきら
リサ・ツェペシュ:朝葉 ことの (七彩 はづき)
コウモリ:涼葉 まれ
マグヌス:希波 らいと (月世 麗)
魔物女:詩希 すみれ
コウモリ:海叶 あさひ
修道女:琴美 くらら
コウモリA:天城 れいん
アネット・ラーネッド:美羽 愛 (真澄 ゆかり)
コウモリA:美空 真瑠
魔物男:夏希 真斗
リディ・ベルジェ:初音 夢 (優花 りら)
アネット(少女時代):美遥 あゆ (翠笙 芹南)
魔物女:七彩 はづき
マリア(少女時代):常和 紅葉 (咲葉 えめ)
アルカード(少年時代):翠笙 芹南 (風美 はる帆)
半妖精:彩葉 ゆめ (初音 夢)
(新人公演)コウモリA :伶愛輝 みら,希蘭 るね,華波 侑希,風美 はる帆
(新人公演)修道女:星空 美咲,咲良 さき,常和 紅葉,華路 らら,花綺 ちさと,七香 美海
(新人公演)魔物女:稀奈 ゆい,初音 夢,美遥 あゆ,花海 凛,美翠 せいら,翠笙 芹南
(新人公演)魔物男:伶愛輝 みら,慧那 まや,希蘭 るね,瀬七波 いろ,華波 侑希,輝涼 じゅん,風白 ルイ,凛 航瑠
(下記のサイトと公演プログラムより引用)
花組公演 『悪魔城ドラキュラ』『愛, Love Revue!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

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